東京都心タクシー 穏やかに安全に 楽しく効率的に

東京都心で営業するタクシードライバーのブログです。楽しく安全に仕事していくモチベーションを高める為に更新します。


2014/12から東京都心で営業するタクシードライバーです。JPN TAXI乗務で配車アプリはGO(非迎車専用)。目標は「11時半出庫で29時半までの18時間以内に帰庫」「1出番最低税込7万」「月間税込み90万」「感謝の気持ちを忘れない」「穏やかに安全に」「楽しく効率的に」この目標達成の為に自分が意識を高める為のブログです。

東京都心のタクシードライバーに転職し、安定した収入を得たいと考える方へ:当ブログの過去ログに高売上の乗務記録もありますが、ここまでに至るには非常に厳しいのが現実です。まずはカテゴリ:タクシードライバー転職希望者向け > タクシードライバーの厳しさをお読み頂くことををおすすめいたします。

売上を高めたい人は、流し方や、流し/付けのポイントを考えるのもいいですが、タクシー営業の時間効率を分析するExcelファイル で時間効率を分析し、改善していく方法がお勧めです。

距離と運賃の関係を計算したものを東京都特別区・武三地区の運賃目安で表にしてみました。

タクシードライバーの厳しさ

(この記事は、2016年頃作ったものですが、ツイッターで話題になっていたのでこの機会に加筆修正しました)

運輸、交通 5ちゃんねる掲示板のスレッドにて、タクシー乗務で人身事故を起こして罰金30万~50万となり、借金が発生し困っている方が続けて書き込んでいますので、下記リンク先にまとめてみました。どうやら気弱で運転が苦手な人のようで、罰金を払うお金も無く悲惨な状態になっています。

タクシーの仕事は甘くないことを思い知らされる5ちゃんねるまとめ を読む

下記リンク先は、また別の方で、全治3か月の人身事故を起こした報告になります。

タクシーの仕事は甘くないことを思い知らされる5ちゃんねるまとめ パート2 を読む

これらを読んで改めて思ったのは、安全運転に自信のある方、万が一の時にまとまった金が用意できる方、メンタルが多少強い方以外には、タクシードライバーの道はおすすめできないということでした。

多くのタクシー会社には労働組合があり、加入していれば罰金の7割程を負担してくれる組合もあると思いますが、そんな制度のない組合や、または会社によっては試採用期間には労働組合に加入できないこともあります。

そうなると数十万円の罰金も全額自己負担です。お金は何とかなったとしても、免停、あるいは累積によっては免許取り消しで失職してしまい、失うものはあまりにも大きいです。

この仕事は、時給にすると2,000円~人によっては3,000円以上と高給となっているにも関わらず離職率が高いのは、適性が無い人には非常に厳しい仕事であるからだと思っています。

学歴や職歴が無くても、多少努力すれば誰でも時給2,000円以上を稼げる仕事なら、応募が殺到し、離職者が多数なんてことにはならないはずです。

事故・違反だけではなく、悪質客(汚損、暴言など)・複雑極まる交通状況・瞬時のルート選択の難しさ(間違えると数百円ぐらいすぐ変わる)不規則な生活や座りっぱなしによる体調不良など・・・

加害事故だけでなく、被害のリスクもあることを忘れてはなりません。信号無視の車にぶつけられて大けがをしたとか、追突されて何年も首が痛いとか、客から暴行を受けたとか・・・

ネガティブなことばかり書いて、これから頑張っていこうと思う人に水をさすようなことをするなと思われる方もいると思います。

正直なところ、この仕事に不適格な運転技術の無いドライバーが増えてひやりとさせられたり、また空車が増えて仕事がしにくくなるのが嫌だからこんな記事を書いている面もありますが・・・

タクシードライバーとなって8年半、同僚やツイドラなど、不幸に巻き込まれた人を多く見てきたからこそ、タクシードライバーになって不幸になる人を減らしたいとも思っています。

特に「あまり運転は好きではないけど、稼げるのならタクシードライバーやりたい」というような人には、自分にできるかどうか今一度熟考頂き、自分には適正があまり無いなと思われたら、別の道を考えられた方がいいのではと思います。

それでもどうしても目指したいという方にお伝えしたいのは、給与保証給期間中は、客を探すことを考えず、ひたすら安全運転に徹し、漏れのない安全確認の技術を磨いてほしいということです。

そして少し余裕ができてくれば、あくまで客を探すのではなく、手があがったポイントや、他のタクシーが付け待ちしている場所を覚えるよう意識すると今後の高売上につながると思います。

(以下、昔書いた記事ですが参考になるかもしれませんので紹介しておきます)

事故や違反による免停でタクシードライバーを離職する人が多い理由

タクシードライバーへ転職をお考えの方へ、お客様に怒られることは覚悟して下さい

タクシードライバーへ転職をお考えの方へ、運転が得意でないと厳しいですよ

(以下は転載元の5ちゃんねる掲示板になります)

☆都内の新人タクシードライバー☆

☆都内の新人タクシードライバー☆ Part.2

タクシードライバーの雑談日記★193冊目の最後の方

タクシードライバーの雑談日記★194冊目


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  • 30回税込み55,120円(税抜き50,110円) 13:06出庫~6:22帰庫(休憩消化227分)
  • 13:06~22:06まで 18回税込み25,040円(休憩142分 回送で67分)
  • 22:06~5:50営業終了まで 12回税込み30,080円(休憩85分 回送で49分)
  • 走行236km 実車114km 実車率48.3%

出庫して無線5連発は予約2,220円、1,080円、1,240円、出庫58分で4,540円となり満足、更に某所~有明5,960円、有明~八重洲3,560円も出て出庫2時間29分で14,060円、今日は夕方から雨も降るし久々に楽できるか?と思うもその反対でした。

付け8分420円、付け21分離脱、420円、付け42分1,300円、500円、420円、付け6分1,060円、660円、1,780円で一安心し1時間7分休憩します。本当は1時間で切り上げる予定が仕事するのが嫌で長くなってしまいました。

そして休憩明け、仕事をしたくない理由そのものの流れになります。740円、付け12分420円、1,860円で少し安心、しかし420円、980円、580円、乗せられず付け13分離脱、流すも乗らず休憩49分、結局休憩抜いて空車1時間2分で2,100円、六本木25時台、ここだという場所で乗せるも660円・・・

今日は抜き4がやっとだなと思っていると、六本木25時台はそこそこいけそうな雰囲気、乗せられて大橋2,180円、何とも幸運な神泉町~蓮根7,700円(富ヶ谷~中台)、池袋チャンス?と思い狙うも空振り、戻って歌舞伎町~上馬4,420円、渋谷で付け12分離脱、付け11分離脱と失敗するも明治通り千駄ヶ谷~中野2,500円と、大撃沈からの帳尻が合ってきます。

歌舞伎町で1,220円、420円、赤坂2,500円、赤坂~歌舞伎町1,780円と幸運なつながり、更に歌舞伎町~4,020円で絶対不可能と思われた抜き5達成! 25時12分~最後降ろした5時50分まで、休憩消化23分を除いたハンドル4時間38分で26,740円、1時間あたり6,292円と気持ちいい仕事でした。

結果は拘束時間17時間16分で目標達成も、今後に不安しか残らない乗務でした。もはや私の営業方法である、乗せやすい場所で乗せて回数を安定させ、売り上げも安定させるスタイルが全く通用していない感があります。

前回までの緊急事態宣言下では、22~25時が悲惨なことはあっても、日中~22時頃までがここまで不出来になることはありませんでしたが、ここ最近頻発しており仕事するのがさすがに嫌になってきました。

連休明けということと変異株の蔓延で自粛する人が増えたこと、そして特に16日以降休業しない会社も増えて空車がまた増加したことの3点が原因なのでしょう。

おそらく厳しい時間に売上をしっかりあげている人は、私のように乗せやすいところで乗せていくのではなく、人の動きを細かく分析し、乗せやすさは勿論客単価についてもよく考えて営業していると思われます。

流し営業の集中力を高めるにしても、付け待ちや無線待ちで休憩消化して効率アップするにしても、街の状況を分析、営業方法を検証し単価をあげる努力をするにしても、よほどのセンスがない限りいずれも膨大な労力を割くことになります。

この仕事が好きで、常に真剣に向き合う人だけが、家族を安定して養えるだけの収入を得られる仕事になったということが言えるかもしれません。

私は2014年の入社時「家族の協力を得て、この仕事に専念できないと厳しい」と言われましたが、実際はそこまで根をつめなくても客がそこそこ多くて平気でした。今はまさに「家族の協力が必要」な状況で、体力的にも精神的にもすり減るので、家事などは一切任せるぐらいでないと難しいかもしれません。

特にこれから入社する人は「この仕事に全てを捧げる」勢いでないと、よほどの天性のセンスがない限り初年度の年収は300万前後になるでしょう。


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5/9の日曜乗務は壊滅的な需給バランスで、異常事態とも言える低売上日でしたが、これを機に、最近私が考えていることを書いておきたいと思います。

コロナ禍は収まる気配が無く、昨年1年で23区武三のタクシー運転手は4,000人減少だったようです。にも関わらず東京最大手の日本交通は、その先を見据えてか新卒の大量採用を継続しています。

日本交通の会長は「全て日本交通のタクシーになれば東京のタクシーはよくなる」というような発言をしていただけあって、規模を拡大しタクシー運転手の若返りを狙い、サービス向上を図ろうとしているのでしょう。

コロナ禍でも日本交通が休業しないのは、無線が強く他社より平均売上が高いのが主な理由だと思いますが、もしかすると低売上にあえぐ乗務員を切り捨てて、若くて体力のある乗務員に入れ替えたい意図もあるのかもしれません。

将来的にはそれでよくても、既存乗務員、特にのんびり仕事したい乗務員にとっては厳しい環境でしょう。折角離職者が増えて需給バランスが改善されようとしているところ、新人を大量投入し、休業体制にも入らず、既存乗務員にとっては稼げない環境を作り出していると言えます。

そんな中、雇用調整助成金の特例措置は6月まで延長されましたが、財源不足により打ち切りとなる可能性も高く、7月以降各社フル稼働となれば現在の平均売上より更に5,000円程下がることも予想されます。

日本政府とIOCは何としてもオリンピックを開催したいので、それには新型コロナ感染者数を抑えることが必要になります。よって緊急事態宣言は5/31で解除されない可能性も高く、最悪オリンピック開催直前まで宣言が続くかもしれません。

日本はワクチン接種の遅れにより、他の先進国よりコロナ禍が長続きすると思われ、どんなに早くても来年夏、もしかするとあと2年程は現在の状況が続くと思われます。

その場合、真面目に頑張る人でも、経験不足や営業センスが足りない場合、税込み44,000円ほどの平均売り上げになると思われ、その場合の推定収入は税抜き4万=年間144出番×歩率58パーセントだとすると、334万円前後の年収となり、これを向こう2年ほど覚悟しなくてはなりません。

月間250~260時間の拘束時間で(労働時間は月間200~230時間=年間労働時間2,400~2,760時間=時給1,200円~1,400円)需給バランスの崩壊した街中で客を探し続けるストレスや、事故違反のリスク、コロナ感染のリスクを背負ってこの収入では、割に合う仕事ではないことは間違いありません。

東京のタクシー運転手の推定年収は、2019年は480万円、2020年は484万円でした。(東京交通新聞のデータ)また、23区武三と多摩地区の平均売上が逆転し、多摩地区の方が高い状況が続いています。

これにより、23区武三のドライバーの平均年収は500万円弱あったものが320万ほどに下がって、多摩地区のドライバーの平均年収は460万円ほどだったものが340万円ほどになっていると推定されます。

2020年は休業補償や、休業による需給バランスの改善があったこと、9月~11月に多少需要が回復したことがありましたが、2021年は需給バランスの改善は昨年ほど期待できません。よって2021年の23区武三の平均年収は300万円前後になると思われ、実に年収が3/5という他業種では考えられない激減です。

更にコロナ感染リスクも高く、噂では、数百人の営業所では何人も新型コロナ感染が報告されているようです。

日本交通がシートを倒せるタイプのアクリルシールドの全車装着を進めていますが、Kmもそれに追従するようです。しかしこれはエアロゾル感染に対してザルなので、乗務員の感染率はアップしてしまいます。

客が激減して仕事の大変さは増し、更にコロナ感染リスクを背負って働いているのに、年収は3/5になっている異常事態です。

医療従事者は、タクシードライバー同様、同じくコロナ感染リスクを背負いながら仕事も大変になっている職業ですが、昨年、コロナ禍で経営悪化した病院勤務の医療従事者のボーナス不支給が一時話題になりました。ですが医療従事者の年収が3/5になっていることはありません。

しかしタクシー運転手は、仕事の大変さとコロナ感染リスクの高さにも関わらず年収が3/5になっているのです。冷静に考えると、日本のタクシー運転手は圧倒的に虐げられていると言っても過言ではありません。

上記を考えると、この仕事が天職だと思っている私でさえ、2年ほど他の仕事をして、落ち着いたら再びタクシーに、との思いが頭をよぎることがあります。

ここまで絶望的なことを書きましたが、希望を持てそうな要素も書いておきます。

日本政府は、新型コロナ対策において無能を露呈し、自粛のお願いを繰り返すのみで、その無能に嫌気がさした国民も増えてきました。そんな中、営業自粛要請に従い続けると経営が立ちいかなくなる飲食店が深夜営業を再開することも多くなり、深夜の需要は回復傾向になる可能性もあります。

再度の緊急事態宣言で再びテレワークに舵を切る企業は減少、通勤者は以前のように増えてきています。またワクチン接種が進んだ米国のオフィス需要が急回復との報道もあり、日本も同様の流れになる可能性が高く、特に日本人の気質を考えるとテレワークは定着しないので、ビジネス需要は多少回復すると思われます。

また23区武三は、多摩地区よりも平均売上が低いとは言え、多摩地区とは違い流し営業メインで、流し営業力を高める努力や、高単価ポイントの研究、付け待ち休憩消化などの工夫で売上を大幅アップできる環境があり、このコロナ禍であっても安定して高売上をあげているドライバーも多く、隔勤12出番で年収600万円も不可能ではありません。

しかしそれには多大な努力を続けなくてはなりません。この仕事が好きで、仕事明けでもタクシー営業の方法を考えたり地理の復習をしたり、また営業所の勉強会、セミナー、ツイッターなどでドライバー間の交流の輪に加わり営業方法をシェアするなどの努力も必要です。

現在、売り上げが上位10パーセントに入っている人。この仕事が好きで売り上げを高める努力が苦にならない人。コロナ感染リスクをあまり気にしない人。深夜は歌舞伎町頼みの営業が続くと思われるので、それなりのリスクも受け入れられる人。事故違反を起こさない為に、売上があがらなくても焦らない人。売上は激減したがタクシーの仕事が好きなので今さら他の仕事をしたくない人。仕事のやり方が定着し諸々のリスクを下げる営業ができている人。

上記にあてはまらない人は、他の仕事を探した方がいいのでは?と私は感じております。


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最近考えていることを、昨日の悲惨な乗務記録と合わせて書いてみたいと思います。

昨年1年間で法人タクシー乗務員が4,000人以上減ったそうですが、今後のタクシー需要の戻りを見越して採用を強化するタクシー会社も増えてきて、新型コロナ不景気により解雇された人などが、その求人に応募することも多数と予想されます。そこで今後のタクシー事情について私の考えを書いておきます。

緊急事態宣言は予定通り3/7解除となると思いますが、東京都はオリンピック開催にあたり安心感を与える為に、新型コロナ感染者数を何としても抑えておきたいという考えがあるように感じます。

先ほど、聖火リレーがスタートする3/25を目途に、オリンピックの観客の動員をどうするか方向性を示したいとニュースになっていましたが、最低でもそれまでは感染者数を増やしてはならないと考えるはずで、3/7に緊急宣言解除になったとしても、飲食店への時短要請は続けられ、午後9時閉店が基本になると予想されます。

その後、午後10時まで、午前0時まで、というように段階的に緩和され、飲食店が通常通りフル営業できるのは5月頃になると覚悟しておいたほうがいいと私は思います。

そんな中、休業体制の会社も徐々に稼働を再開していくことから、深夜の営業はもしかすると現状よりも更に難しいことになる可能性もあります。昨日2/24の乗務では、日中は年度末に向けて街が少し動いた感を受けましたが、日中の需要が高まったとしても、増えた空車と相殺され現状と変わらずという可能性もあります。

雇用調整助成金の特別措置の期間が4/30まで延長されましたが、もう延長はないかもしれませんし、5月以降、延長があったとしても、多少需要が回復してきた中で、会社の持ち出しが大きい休業体制を取る会社は激減すると思われ、殆どの会社がフル稼働となるでしょう。

新型コロナワクチンの接種の遅れもあり、感染者は気候により減少するものの、タクシー需要はじわじわと回復はしてもなかなか高まらず、夏も苦しい営業を余儀なくされ、そして冬はまた感染者増加、飲食店への時短要請こそないかもしれませんが、マスコミの報道に流されやすい日本人のことなので、自粛ムードは高まる予想をしています。

そして再び苦しい冬を乗り切って、新型コロナに対してハイリスクな人たちの多くがワクチン接種を完了し、気候的にも感染者が収まる条件が揃った来年2022年夏、ようやく光が見えてくる、といった流れが私の予想するところです。

昨年2020年1月~12月の、東京都特別区・武三交通圏の1台当たりの隔日勤務の平均税込み売上は36,712円でした。2021年1月~12月は回復して税込み4万円強というところでしょう。真面目に頑張る人達だけを平均すると税込み5万円ほどになると思います。

歩率で収入を計算する時は税抜き売上げをもとにするので、税込み5万は税抜き45,455円×年間144出番×歩率60%とすると約393万円です。これは多少経験のある人が頑張った場合の予想年収ですが、事故や違反で仕事を失うリスクや、悪質客への対応へのストレスを考慮するとかなり低いものと言えるでしょう。

これが新人になると、どこに需要が生まれるか、時間帯や街の状況によってどう走ればいいかが分からないので、初年から税込み5万円は難しいかもしれません。入社1年目の平均売上は税抜き4万円(年間144出番で年収340万円ほど)、相当努力してやっと税込み5万円が見えてくる状況になると思われます。

ちなみに私は今年2月上旬まで、付け待ち時間を休憩消化として効率アップする方法で、高効率な営業を目指してきました。そして2月下旬以降は、緊急事態宣言再発出によりこの方法での伸びがいまいちな割に、回送での休憩不足で体力の消耗も大きく、新人時代に立ち返り回送で2時間前後の休憩を取り18時間帰庫、あとは流し営業中心としています。(20時間営業するなら休憩2時間半~3時間は必要)

その結果何が起きたか、能力不足による売上の低下でした。不慣れな流し営業で何とか客を乗せられる確率を高める走りを考えながら営業し、深夜は、緊急宣言下でも客を乗せられる歌舞伎町中心に営業する流し営業の修業を行っていますが、長距離客が出ない限り数字の低迷が続いています。

それでも今月度4出番で平均税込み59,748円ですが、これは6年3か月の経験の賜物だと思います。ある程度状況に応じた需要の発生場所が頭にあり、それに合わせて流し方を工夫しているからこその数字なので、センスの無い新人が1年やそこらで同水準の営業ができるかと言ったら難しいと思います。(稀に乗務数か月でトップクラスの効率で営業できる人もいますが)

昨日2/24(火)の乗務は、13時すぎ出庫、21時20分までは調子よく、税込み35,000円、回送60分休憩、付け待ち11分休憩を引くと1時間5,000円近い売上と久しぶりの絶好調でしたが、それ以降は悲惨そのものでした。

西麻布近辺で苦戦しながら1,140円、1,940円、2,740円で歌舞伎町に連れてこられた後はひたすら3桁ラッシュ、おそらく普通のベテランなら見切りをつけてエリアチェンジするところ、流しの修業のつもりで、というかなかばヤケクソで歌舞伎町を攻め続けました。

結果、回送で休憩74分と付け待ち⇒離脱で休憩22分を挟み、21時20分~翌朝5時51分まで20回20,320円という、青タン後の客単価が過去最低を記録するに至りました。1時間あたり売上も2,938円と非常に低い水準で、これは深夜の歌舞伎町で嘔吐などのトラブルも覚悟して営業した割には報われない数字と言えます。

  • 41回税込み55,320円(税抜き50,290円)13:05出庫~6:33帰庫(休憩消化168分)
  • 13:05~21:20まで 21回税込み35,000円(休憩消化72分)
  • 21:20~5:51営業終了まで 20回税込み20,320円(休憩消化96分)
  • 走行207km 実車116km 実車率56.0%

今の私がやっているような流し一辺倒な営業をするならば、深夜の歌舞伎町を営業すると、接客に不慣れな新人はトラブルのリスクも高い中この低単価の営業に苦しむことになりますし、それ以外で営業するなら、全く客を乗せられない苦しみを味わうことになると思います。勿論歌舞伎町であっても空車だらけで、経験不足であればいつまでも乗せられないことは多々あります。

これからタクシードライバーを目指す方は、このような事情もあるので、早朝6時~24時までの勤務をおすすめしたいと思います。深夜の営業の難易度が高すぎるので、私のような昼前後出庫~翌早朝帰庫とか、夕方出庫~翌昼帰庫とかいうような勤務シフトはおすすめしません。

加えて初年から税込み5万平均、年収400万円を目指すなら、明けの日は体力回復と地理勉強に充て、余暇時間はあまり取れない覚悟をすべきです。以前はかなりの努力をすれば初年から年収550万円以上の仕事でしたが、現状はかなりの努力でようやく年収400万円の仕事であることを覚悟して、この業界に入ってほしいと思います。

やる気の無い人・生活の為に仕方なくこの仕事を検討している人は、カテゴリ:タクシードライバーの厳しさも合わせて読んで頂き、この仕事を諦めるきっかけにして頂ければと思います。


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タクシーの仕事は甘くないことを思い知らされる2ちゃんねるまとめで、事故に遭い悲惨な運命を辿ったドライバーを紹介しましたが、5ちゃんねる(2ちゃんねる)掲示板において、また同様の事例が報告されていますので、下記「続きを読む」の先に紹介させて頂きました。

タクシードライバーの雑談日記★193冊目 – 運輸・交通 5ちゃんねる掲示板の最後のほうと、<a href="https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/traf/1590664280/" target="blank">タクシードライバーの雑談日記★194冊目 – 運輸・交通 5ちゃんねる掲示板</a>より転載となります。


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東京都特別区武三交通圏のタクシードライバーは、売上=収入が過去最悪の急降下となってしまいましたが、今後どうするべきか、私の意見を述べようと思います。

新型肺炎は、新型というだけあって分からないこともまだ多く、どのように収束するか先が見えません。下手すれば半年、いやワクチンができるまでは、自粛をしながらウイルスと付き合っていく可能性もあります。

そうなると、今だけではなく、今後1年~数年は、観光、外食、交通、イベント産業は衰え、その代わりインターネット(SNSや動画配信など)、ゲーム、宅配、スーパーのように、自宅で楽しみを完結できる産業が栄えていくのではないでしょうか。世の中のお金の総量は変わらなくても、お金が流れやすい産業が変わってしまうのです。

この変化により、タクシー業界は数年は大逆風に晒され、以前のように頑張れば年収600万円以上というレベルには戻らない可能性が高いです。現在、売上の水準は1/3強にまで落ちていますが、多少回復しても2/3といったところを私は覚悟しております。

悲観的な予想だけでなく、希望がありそうなところも書いておきましょう。

この仕事は、悪質客、事故、違反というリスクがあり、これにより離職する人が大変多い業界です。離職率の高さから、限られた人だけが継続できる=価値の高い仕事とも言え、これこそが短時間でそこそこ高い収入を得られる要因でしょう。この価値は今後も変わらないので(自動運転は数十年先だと思います)、5~10年もすれば平均年収は徐々に戻って来ると予想します。

私の場合、数年間収入が激減しても、実家に帰って、通勤時間の長さと環境の変化を受け入れることで、減った収入に対処できますが、そうでない人、例えば家族の反対、実家が遠い、実家が無い、住宅ローン有りの持ち家で、ローン>住宅の資産価値などで売れない等々・・・5~10年も待っていられないという人は退職するしかないかもしれません。

特に、この仕事に思い入れの無い人は、今後求職者が溢れると予想されるので、上記リンク先で説明されている失業給付を受け取る為にも、早めに決断すべきだと思います。しかし、私のようにこの仕事が天職だと感じていたり、この仕事が楽に感じて、今更他の仕事はやりたくない、という場合はどうするか、これはもう待った無しの節約しかないと思います。

特に、タクシー会社が休業となる方は、通信料金の見直しとかポイント活用とか、普段面倒でやらないようなことを行う絶好のチャンスだと思います。ネットで検索して節約方法を調べて、自分ができそうなところから実行するのがいいと思います。オークションやフリマアプリで家中の不用品を売りまくるのもいいでしょう。

休業期間中にバイトを、という人もいると思いますが、この状況は終わりが見えないので、この期間だけバイトをして数万円を稼いでも、焼け石に水となる可能性もあります。それよりも、節約方法を研究して継続する体制を固めれば、今後の人生ずっと節約効果が続くので、数週間のバイトとは比べ物にならない収支改善が見込めると思います。

また、就業規則に副業禁止とされているタクシー会社に勤務している場合、自宅待機をせずにバイトに出て新型肺炎に感染とでもなれば、何らかの懲戒処分となる可能性もありますので、やはりバイトはおすすめできません。

私の場合、もともと無駄な出費を抑えて貯金をするのが楽しみだったので、いつも乗務中の夕食は、保冷剤を入れて弁当持参、飲み物は自宅の浄水器の水をペットボトル500×2で持っていきます。(車内で飲めるように ペットボトルは洗って使いまわす)コンビニ弁当や外食と、弁当持参、この2つの差を300円強とすると、132出番分でも1年間で40,000円以上の差になってきます。

このように、一旦節約体質になってしまえば、今後数年はタクシーで稼げなくても、いつか需要が戻って来た時には自然に貯金体質となり、子供の学費が心配だというような人も何とかなる可能性はあります。私も、なるべく実家に引っ越さずに済むように、より節約を強化したいと思っております。

前々回の記事が非常にアクセスが多く、この機会に伝えたいことを書きたい気持ちが盛り上がり、この記事も書いてみました。その前々回の記事「私が30万円の給付金には期待しない理由」ですが、読み返すと読みにくい所があったので、内容は変わりませんが、少し修正しました。


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タクシーの仕事は甘くないことを思い知らされる2ちゃんねるまとめでは、罰金で困っている方について書きましたが、タクシードライバーで安定して継続する為には運転免許証が無くてはならないので、違反点数も大きな問題になります。都心の運転が不慣れで地理不案内でもあることから、新人ほど事故や違反を起こす確率が高く、免停になってタクシードライバーを継続できなくなってしまう人が多いからでしょう。(参考:人身事故と物損事故の「罰金と点数」を完璧に知っておく!【2017年度版】 交通事故 弁護士相談Cafe

人身事故を起こし、被害者が医師の診断書を警察に提出すると、治療に15日未満の軽傷事故であっても、安全運転義務違反2点+運転者の一方的な不注意によって発生した場合は3点、被害者にも過失があった場合は2点の、最低でも合計4~5点が加点されます。その後信号無視や通行区分違反といったタクシードライバーとしては犯しやすい違反を1回行うと免停30日となります。講習で免停1日に短縮できるので、この時点で仕事ができなくなることはありませんが、免停の前歴1がついてしまい、これが非常に重いものとなります。(参考:交通違反の基礎知識 - 行政処分に関して)

この前歴が無くなるには、免許停止処分が明け、免許の効力が有効になった日を起算日として1年間無事故無違反でいなくてはなりません。よって例えば免停明け9か月目に2点の違反、そしてまたその半年後に2点の違反をしたとすると、前歴1は4点で免停60日となり、講習で24日~30日を短縮できたとしても最低1か月は仕事ができない上、前歴が2となります。その後、免停明け1年未満で2点の違反をすると、前歴2なので2点で免停90日となり、まさに免許は泥沼に沈んでしまう結果となります。タクシードライバーが事故違反で職を失うことが多いのは、このような運転免許制度が原因と言えるでしょう。

ちなみに、人身事故被害者が信号無視をしていた等で、こちらの過失は少なく、被害者側に大きな過失があったとしても、残念ながら点数は加点されてしまうことが多いようです。(参考:交通事故は過失割合の低い方にも、減点はありえるのでしょうか。 - Yahoo! 知恵袋)なので、特に歩行者や自転車には「絶対に」接触させない心構えでいないと大変なことになります。


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タクシードライバーに転職して乗り越えるべき壁は、タクシードライバーへ転職をお考えの方へ、運転が得意でないと厳しいですよ に書いたような都内の混沌とした道路での運転だけではありません。特に新人時代は「新人ですので道のご案内をお願いできますでしょうか」と乗客に道案内をお願いすることが多いと思いますが、そうなると、何でもない乗客がモンスター客へと豹変することも多くなってきます。

私が遭遇した例を紹介すると…

1.「新人なので道のご案内をお願いできますでしょうか」と声掛けしたところ、急いでいるのでナビに入れてと言われたので、ナビ通りに進行することを了承して頂くも、非常に混雑したルートが選択され、それに対して非常にお怒りになりました。何とか落ち着いて最もすいてそうなルートを探すも、またまた非常に混雑したルートを選択してしまい、いつもより20分ほど遅れて到着となってしまいました。結局いつも通りの料金(2,600円程)を大幅に超える4,150円がメーター料金となりましたが、一銭も頂かず降車頂きました。

2.やはり道の案内をお願いすると「いいから早く出せよ!」では何とか地図で調べながら進行いたしますと言うと「高速で行ってくれ」とのこと、高速入口が分からないのでナビを使わせて頂いて宜しいでしょうかと言うと「何でもいいから早くしろよ!」という感じの攻撃的口調で言われました。

3.無線で呼ばれやはり道の案内をお願いすると「お前プロだろ? こっちは寝たいのに何で道の案内させるんだよ」という感じで、営業所近くから都心までの高速利用でしたが、高速で寝ていた以外は殆どの時間罵倒され続けました。「お前のようなやつは何をやっても成功しない」等と人格を否定されるような内容もあり、人によってはタクシードライバーとして再起不能となってもおかしくないものでした。

最近はこういったモンスター客には遭遇しておりませんが、都心の経路なら大体理解してきた為、こういう乗客を乗せたとしてもスムーズに進行したことによりモンスターに豹変することが無いだけなのでしょう。

人格を否定されるような発言をされると、特に中高年の方で、社会的にそれなりの地位について部下を率いて仕事をしてきたような方にとっては、非常に苦痛となるかもしれません。タクシードライバーとして成功するには、上記のような事例に遭遇しても「1回乗せたらもう2度と会うことはないんだから」と割り切って、文句を言われてもじっと耐える精神力をもってこの試練を耐えなければなりません。勿論何でも耐え忍ばなければならないということはなく、度を越した罵倒や暴力は運送を即停止、警察に駆け込むことも必要でしょう。


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タクシードライバーを続けるには、運転が得意でないと厳しいでしょう。それはこの仕事のプロセスをよくイメージすれば分かってくるかもしれません。例えば、乗客の指示で狭路に入っていかなくてはいけないことは多々あります。入っていけるかどうか、対向車とすれ違えるかどうかの判断は、車両感覚とセンスと経験がものを言うと思います。これらが無いと、進行できるのに進めないとか、進行できないところを無理やり突っ込んで接触事故ということもままあります。

また、空車で走行中に急に乗車申込みを受けた時は速やかにに左後方を確認して車を安全に停車させなくてはなりませんし、乗せた乗客の指示が的確ではないことも多々あるので、急に曲がって欲しいというような指示にも速やかに安全を確認してご要望に応えなくてはなりません。そしてご要望に応えられないときは、運転しつつ速やかにに代替案を案内することも必要になります。(例えばこの先車線変更禁止なので直進してから左折でよろしいでしょうか、というように)

また、他の交通から受けるストレスは想像を絶するものがあります。信号が赤でも平気でのんびり歩いてくる空気の読めない歩行者、急に飛び出してくる危険な歩行者や自転車、車道を我が物顔で後方への気遣いもなく走る危険運転自転車、例えば走行中の自車の前方を横切るような、無理なすり抜けをする気のふれたバイクや自転車、左側はギリギリなのに無理やり左から抜いていく先急ぎの自転車、遅くて後でどうせ抜かれるくせにすり抜けして信号先頭に出る流れが読めない原付等々。これらの動きを読みながら絶対にぶつけないようにしなくてはならないので、運転が好きではない人にはものすごいストレスとなります。

実際、運転が大好きな私でも、この仕事で最もストレスとなっているのが傍若無人な動きをするバイク、自転車、歩行者なのですから。一日に何度も「〇ねこのクソチャリ」等と車中で怒鳴っています(笑)4輪の自動車でも、意地悪で譲ってくれない車も多いですし、この混沌とした東京の道路事情をスムーズに走る為には、運転が苦手な人は運転だけに集中せざるを得なくなり、売上を上げる為に考えることなど難しいかもわかりません。

そこそこ頭がよくて仕事ができそうなのに、売上がなかなか上がらない人というのは、運転でつまづいているような気がします。上記の要素に怯えて、おそるおそる運転ながら客を探す余裕が無い状態で、たまたま走っていたら挙手されたというような行き当たりばったりの営業になっているとしたら、売上は伸び悩んで当然です。

また、歩行者や車両だけではなく、道路の構造自体も複雑で、例えば直進レーンと右折レーンが壁で仕切られて右折したいのにできない状況もあります。地図上では進行できそうな記載なのに実際には進めない状況もあります。直進だと思っていて走っていたらいきなり右折専用レーン→直進レーンに戻ろうとして黄色の実線をまたいで取り締まりを受ける可能性もあるでしょう。他にも運転しながら道路状況を読むことがしっかりできる人でなければ、安全にスムーズな進行が難しい場面が多々あります。

これらの試練を、重大人身事故を起こさず乗り越えなければ、タクシードライバーとして安定して家族を養っていくということは不可能なのです。私はもともと運転が大好きで自信もあった為か、安全運転を意識しながら客を探すことができているようで、売上も安定しつつ今のところ重大な人身事故は無いですが、多少自信のある私でも、今後も何事もなくこの仕事を続けていく自信は100パーセントありません。

大丈夫だという自信はありますが、完璧ではないのです。それだけ何が起こるか分からない、いつ加害者になるかも分からない恐るべき状況の中で仕事をしていると言っても過言ではありません。これからタクシードライバーへ転職をお考えの方、特に家族を養っていきたいと思う方には、自分は本当にやっていけるのかどうか、自分の能力とタクシードライバーという仕事内容をイメージしながら照らし合わせて熟考をお勧めします。

運転が得意でなくても、1~2年もすれば慣れて楽になるかもしれませんが、そこに到達するまではかなり苦しむことになるかもしれませんので、運転に自信が無い人は相当の覚悟を持ってこの仕事に挑戦して下さい。


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